2018-05-10 |
中国/業界動向/金融 |
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米FRBの6月利上げに人民銀が追随の見通し=中信証券
中信証券(
06030/
600030)は最新リポートで、来月に米連邦準備理事会(FRB)が政策金利引き上げを決めた場合、中国人民銀行(中央銀行)は0.05%の追随利上げに踏み切るとの予測を明らかにした。FRBが6月に利上げすれば、すでに0.6%に縮まっている米中金利差が一段と縮小し、人民元相場に下押し圧力がかかるため、人民銀も金利を引き上げざるを得ないとの見方だ。『経済通』が10日伝えた。
ただ、中国は内需を拡大し、企業の資金調達コストを引き下げる方針のため、金融引き締め措置は制約を受ける。加えて、金利が下がる局面では以前から人民銀が掲げてきた金利の市場化が進めやすい。人民銀は内外の得失を考慮して利上げの可否や引き上げ幅を決めねばならず、長期と短期のバランスがとれた金融政策を行う余地とフレキシビリティーが必要だとした。