週明け23日の香港株式市場でハンセン指数は続落。終値は前営業日比0.54%安の30254.40ポイントだった。中国企業指数は0.45%安の12000.16ポイント。メインボードの売買代金は概算で882億100万HKドルと、半日立ち会いだった2月15日を除いて年初来で最も小さい規模だった。
ハンセン指数は低調な商いのなか、おおむねマイナス圏の狭いレンジでもみ合った。前週末のNY株式市場で「iPhone」の販売不振が警戒されてアップルが大幅続落するなどIT株が下げており、香港市場の同セクターにも売りが波及し、相場を押し下げた。米長期金利が2014年1月以来約4年3カ月ぶりの高水準にある上、きょうの軟調な中国本土相場が投資家心理を悪化させた。もっとも、金利上昇が業績の追い風となる金融株や好業績銘柄に買いが入り、下値は限定的。序盤には一時、小幅ながらプラス圏に浮上する場面もあった。セクター別では電子・ITや本土系不動産、石油が売られた半面、空運、石炭が買われた。
ハンセン指数構成銘柄では、ハイテク株のテンセント(
00700)や舜宇光学科技(
02382)、瑞声科技(
02018)が下げて相場の重荷となった。中国本土系不動産デベロッパーの中国海外発展(
00688)と碧桂園(
02007)、自動車メーカーの吉利汽車(
00175)が安い。乳製品の大手の中国蒙牛乳業(
02319)は大幅に反落した。半面、前週末発表した2018年1−3月期決算が市場予想を上回る増益だったチャイナ・ユニコム(
00762)が大きく買われた。欧州の銀行最大手HSBC(
00005)、中国生保大手の中国人寿保険(
02628)も上昇し、一定の下支えとなった。台湾系食品メーカーの中国旺旺(
00151)は大幅に続伸。
H株では、石油関連の中海油田服務(
02883)やシノペック煉化工程(
02386)が売られた。風力発電設備メーカーの新疆金風科技(
02208)、きょう四半期決算を発表する中国アルミ(
02600)の下げもきつい。20日に株式取引を再開した中国華融資産管理(
02799)は大幅に続落。一方、空運株の上昇が目立った。中国東方航空(
00670)、中国南方航空(
01055)、中国国際航空(
00753)の航空3社がそろって買われた。