14日前場の香港株式市場でハンセン指数は5営業日ぶりに反落。前場終値は前日比1.25%安の31206.31ポイントだった。中国企業指数は1.41%安の12567.60ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で573億3000万HKドルだった。
ハンセン指数は前日の欧米株安の流れを引き継いで安く寄り付くと、その後もマイナス圏で推移した。指数は前日に5週間ぶりの高値を更新しただけに、目先の利益を確定する売りが出やすい状況。米中貿易摩擦への懸念が広がる中で中国本土市場が軟調に推移していることも投資家心理を重くした。指数は寄り付き直後に50日移動平均(前引け時点で31320.46ポイント)を下回ると、31200ポイント付近を下値にもみ合いを続けた。なお、寄り付き後に発表された中国の2月の固定資産投資、鉱工業生産は市場予想を上回ったが、特段の買い材料にはつながっていない。
個別では、金融株のAIAグループ(
01299)や中国建設銀行(
00939)、IT大手のテンセント(
00700)など大型銘柄が売られ相場の下げを主導。アップル関連銘柄の瑞声科技(
02018)、スマホ部品メーカーの舜宇光学科技(
02382)、台湾系食品メーカーの中国旺旺(
00151)も大きく売られている。半面、建材株の安徽コンチセメント(
00914)が逆行高を演じている。このほか、不動産大手の碧桂園(
02007)、長江グループ傘下の長江インフラ(
01038)が堅調。