日本式ラーメンチェーン大手、味千中国(
00538)は15日大引け後、2017年12月本決算で純損益が大幅な赤字に転落するようだと発表した。百度(BIDU)の出前仲介サービス事業「百度外売」への投資評価益を繰り戻し、評価損を計上したことが痛手となった。味千中国の2016年12月期純利益は前年比260.5%増6億6500万元だった。
味千中国は2015年、リミテッド・パートナーシップ(LP、投資組合)の有限責任パートナーとして6000万米ドルを百度外売に投資した。同投資は金融資産として計上されており、2016年末時点で未実現評価益が6億4600万元に達していた。ただ、百度外売の合併に伴い投資収益が実現する見通しとなったため、未実現評価益を繰り戻して評価損を2017年12月期に計上することを決めた。
LPの無限責任パートナーによれば、百度外売がアリババ・グループ(BABA)傘下で同業の「餓了麼」に吸収合併されたことで、味千中国は売却代価から投資収益として2000万米ドル相当を現金と合併後事業の株式で受け取る。現金と株式の受け取りは中国の税法に基づく処理の完了後となる。処理完了は2018年4−6月の見込み。
味千中国の15日終値は前日比0.79%高の3.85HKドル。