野村インターナショナルは最新リポートで、中国の医薬品メーカー、石薬集団(
01093)の投資判断を「買い」に維持した上で、目標株価を22.0HKドルから23.7HKドルに引き上げた。石薬集団は中国政府が進める医療・保険改革の「勝ち組」だと評価した。『経済通』が9日伝えた。
野村は、石薬集団の抗がん剤が新たに国家医療保険償還医薬品リスト(NRDL)に追加され、販売が伸びたほか、医療・保険改革で本土のジェネリック薬が海外製品に取って代わること、同社が販売事業に投資を続けていることに言及。これを受けて、17−19年の予想利益をそれぞれ1%、6%、8%引き上げた。また、野村は同社の主力製品である「恩必普(NBP:急性脳梗塞の治療薬)」の中級・下級病院への浸透率が低いことなどが、同社の高成長を後押しするとの見方を示した。
石薬集団の株価は日本時間午後4時00分現在、前日比2.50%安の15.62HKドルで推移している。