2018-02-02 |
香港/業界動向/サービス |
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18年のカジノ収入は11%増に鈍化か=フィッチ
格付け会社のフィッチ・レーティングスは1日、マカオのカジノ収入が2018年は前年比11%増となり、2017年の同19%増から鈍化するとの見通しを明らかにした。また、事業別の成長率では一般向けカジノが14%増と、VIP事業の8%増を上回るとみている。同社の幹部Alex Bumazhny氏は「VIP事業の成長率が昨年10−12月期から減速しており、固有の変動性や中国本土経済の成長減速の可能性を考慮すれば、VIP事業に対しては慎重な立場だ」と述べた。『サウスチャイナ・モーニングポスト』が1日伝えた。
1月のカジノ収入は前年同月比36.4%増の262億6000万パタカとなり、市場予想の27−28%増から上振れた。S&Pグローバル・レーティングのSophie Liu氏は「1月のカジノ収入の伸びはS&Pの今年の通期予想成長率(6−12%)を大きく上回るものだったが、政策変更に対する市場のぜい弱性や、経済状況、季節的要因などを踏まえれば、ボラティリティーへの懸念は引き続き残る」と述べた。