スマートフォン用カメラモジュール大手の舜宇光学科技(
02382)は13日大引け後、最近の株価下落について公告を発表し、11日に同社ウェブサイトに掲載したニュースレターを除けば、株価変動の原因は関知しておらず、香港証券先物条例が公表を義務付ける内部情報は存在しないとした。また、同ニュースレターは2008年から発行しており、上場規則上の内部情報には該当しないと強調した。
同社が11日付ニュースレターで発表した11月の携帯端末用レンズセット出荷量は、市場シェアの上昇に伴い前年同月比42.9%増の5726万9000個に達した。ただ前月比では、製品構成の調整の影響で3.0%減少した。車載レンズセット出荷量は254万2000個と、前年同月比では19.4%増えたものの、前月比は顧客が年末を控えて在庫を減らしたため10.1%減少となった。
クレディ・スイスは11月の出荷状況に失望感を示し、本土でスマートフォン需要の低迷が影響したほか、車載用レンズは在庫圧力が高まっているとの見方を示した。その上、2017−19年予想EPSを2−5%引き下げ、これを織り込むかたちで目標株価を168.3HKドルから158.4HKドルに下方修正した。投資判断は「アウトパフォーム」に据え置いている。
舜宇光学科技の株価はニュースレター発表翌日の12日が前日比7.39%安、13日が2.63%安と続落した。