2017-08-11 |
中国/政策/金融 |
|
人民銀の公開市場操作、2週連続の吸収超過
中国人民銀行(中央銀行)は今週、公開市場操作(オペ)を通じて差し引き300億元の資金を銀行間市場から吸収した。11日まで連日のリバースレポ(売り戻し条件付き債券購入)で計7500億元を供給した一方で、週内に計7800億元のリバースレポが償還期限を迎えた。吸収超過は2週連続で、規模は前週の400億元を下回った。月初来では700億元の吸収超過となった。
『中国証券報』によると、短期金利が安定推移するなか、市場関係者は人民銀が中立的な金融政策スタンスを維持すると予想。15日には中期貸出制度(MLF)を通じて過去に供給した2875億元が償還期限を迎える(商業銀行から資金を吸収する)が、人民銀が貸出の継続により流動性の維持を図るとみている。また、人民元の対米ドル相場の上昇も、投資家が流動性改善を見込む根拠になっている。11日の人民元相場の中間レートは1米ドル=6.6642元と4日続伸。2016年9月26日以来ほぼ11カ月ぶりの元高/ドル安水準。