総合金融サービス大手スタンダード・チャータード(
02888)と独アリアンツは19日、バンカシュアランス(銀行を通じた保険商品の販売)事業で連携する方針を示した。『サウスチャイナ・モーニングポスト』が同日伝えた。
これにより、スタンダード・チャータードは今年、同社の主要市場である中国本土や香港、マレーシア、シンガポール、インドネシアの5カ国でアリアンツの全商品を販売する。
スタンダード・チャータードのリテールバンキング部門の責任者カレン・フォーセット氏は、「実店舗やオンライン上の新たな顧客ニーズに対応する」と述べた。一方、アリアンツの販売責任者ラース・ハイブツキ氏は「銀行が販売している多くの商品は保険需要と密接に結びついており、損害保険を販売するにあたり、バンカシュアランスは非常に効果的な方法」と指摘した。中国政府は最近、中国本土の住民が香港の生命保険をクレジットカードで購入することを禁止したが、同氏は、「主に生命保険に対して影響が出ており、損害保険に対する影響は限定的」としている。
アジア地域の損害保険に対する需要は、新興市場での需要増加や保険に対する認知度の高まりなどを背景に、今後4年にわたり年間10.8%ずつ増加していく見込み。2020年までに同保険の市場規模は2800億米ドルに成長する見通し。
スタンダード・チャータードの株価は日本時間午後0時14分現在、前日比0.77%高の71.80HKドルで推移している。