大連万達集団による大連万達商業地産(
03699)の非公開化計画について、6位株主であるAPGアセット・マネジメントがTOB(株式公開買い付け)の買取価格が低すぎるとして不満を表明した。現時点ではTOBに応じるかは未定という。外電を引用する形で『AAストックス』が29日伝えた。
香港証券取引所の開示資料によると、APGの持ち株比率は5.38%。同社は大連万達商業地産が新規株式公開(IPO)を実施した際に株式を取得しており、TOBに応じれば投資収益を得る見込み。一方、3位株主(持ち株比率6.82%)のブラックロックが大連万達商業地産株式を取得したのは昨年4−6月期で、当時の株価は78HKドルに達していた。TOBの1株当たり買取価格は52.8HKドルで、この条件ではブラックロックは損失を出すことになる。
大連万達商業地産の29日終値は前日比6.11%安の46.10HKドル。