中国の商業不動産最大手、大連万達商業地産(
03699)は30日前引け後、TOB(株式公開買い付け)計画について、筆頭株主の大連万達集団股フン有限公司と保華香港投資有限公司などが大連万達商業地産の全H株を1株当たり52.80HKドルで買い取ると発表した。TOB発表時の48HKドルから引き上げた。一方、買い取り価格はこれ以上引き上げることがないと明らかにした。買い取り総額は344億5500万HKドルに上る見通し。
買い取り価格は、TOBを発表した3月30日の直前29日の終値に対し、44.5%のプレミアム水準。大連万達商業地産は買収完了後に非公開化になる見通しもあらためて示した。実施には株主総会や関係当局の承認が必要となる。
大連万達商業地産は4月25日から株式の取引を停止していたが、現地時間の本日午後1時から取引を再開した。