2014-07-21 |
香港/業界動向/証券 |
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上海・香港の株式相互取引「滬港通」、実施細則の策定作業は大方完了=CSRC
中国証券監督管理委員会(CSRC)の張暁軍・報道官はこのほど、上海・香港両証券取引所が相互に売買注文を取り次ぐ「滬港股票市場交易互聯互通機制試点(滬港通)」について「上海・香港間で、滬港通の取引決済や監督管理の強調など主要な項目について合意に達した」とコメントした上で、滬港通の実施細則の策定作業は大方完了したことを明らかにした。現地メディアが21日伝えた。
CSRCと香港証券先物事務監察委員会(SFC)は4月、上海・香港間で互いの上場株式に対する直接投資を認める制度「滬港通」(上海・香港ストックコネクト)を認可したと発表した。10月をめどに導入される予定。中国政府が2007年8月に発表した“香港直通列車”構想(国内投資家に対して香港など域外株への直接投資を認める制度)は発表からわずか3カ月後に暗礁に乗り上げたが、それから7年を経て、片道ではなく、双方向に道を開く新制度が実現する。香港側ではA株ETF(上場投資信託)やQFII(適格本土機関投資家)のファンドを通した従来型の投資だけでなく、本土A株への直接投資が可能となる。