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本土の株式市場−ST、*STとは?
 「ST制度(特別処理銘柄 Special Treatment)」とは、中国本土市場に上場する銘柄のうち、投資リスクの高いものを指します。具体的には、財務状況の悪化などで上場廃止リスクの高い*ST銘柄、その他経営リスクの高いST銘柄が含まれ、前日の終値からの値幅が上下5%に制限されます(通常は同10%)。*ST銘柄やST銘柄に指定後も赤字が継続するなど状況に改善が見られない場合には上場廃止となります。

 なお、上海・深セン両取引所は、株式市場の健全な発展を目的に上場廃止ルールの強化を進めており、2020年末に上場廃止基準を改定しました。具体的には、上場廃止基準を(1)取引基準(2)財務基準(3)規範基準(4)重大な法律違基準――の4つに分類し、それぞれに上場廃止となる基準を設定。例えば、取引基準では、「20営業日連続で株価が人民元換算で1元を下回った場合」や「20営業日連続で時価総額が3億元を下回った場合」に上場廃止となります。また、財務基準では、「特別損益を除く前後の純利益のうちいずれかがマイナスで、かつ本業の売上高が1億元以下の場合」は上場廃止基準に抵触し、翌年度も同じ状況が続いた場合には上場廃止になるなど、厳しいルールになっています。

 上場廃止基準に該当した場合、証券取引所は15営業日以内に上場の廃止を決定します。上場廃止決定後は、15営業日の上場廃止整理期間が与えられ、整理ポストで売買が行われた後に正式に上場廃止となります(取引基準に抵触した銘柄と自主的な上場廃止銘柄は整理ポストでの売買はなし)。

 2023年10月27日現在、上海B株全44銘柄のうち、STがなし、*STがなし、深センB株は全41銘柄のうちSTがなし、*STがなしとなっています。


●ST、*ST銘柄:上場廃止の可能性もあり、投資リスクは一般の銘柄に比べると高い
●前日終値からの値幅が上下5%に制限される
●株式市場の健全化を目的に上場廃止基準を強化している
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