中国のバイオ医薬会社、三生製薬（01530）は3日、北米で医薬品の開発製造受託（CDMO）を手掛ける新会社をCPEチャイナ・ファンドと共同で設立すると発表した。世界的なバイオ医薬会社から開発・製造を受託することで、新型医薬のライセンス取得や将来の戦略提携を目指す。

　新会社への出資比率は三生製薬が51％、CPEが49％。出資額は最大で4億2300万米ドル（33億800万HKドル）を見込む。CPEは出資から4年後以降に出資持ち分を三生製薬に売る権利（プットオプション）を持つ。なお、CPEは三生製薬株24.5％を保有する大株主。三生製薬は臨時株主総会を開き、CPE以外の株主に新会社設立の承認を求める。

　また、新会社はカナダのセラピュア・バイオファーマのCDMO部門を2億9000万米ドル（22億6800万HKドル）で買収する予定。同部門の簿価は2017年3月末時点で1億100万カナダドル（6億2600万HKドル）で、2016年12月期の税引き後利益（特別項目を除く）は1200万カナダドル（7700万HKドル）だった。

　三生製薬の4日前場終値は前営業日比1.78％安の11.06HKドル。