シティグループは最新リポートで、通信・電子学習機器メーカーのブイテック（00303）の目標株価を68HKドルから84HKドルに24％引き上げた。投資判断は「買い」を付与している。2021年3月本決算は、売上高が前年比9.5％増の23億7200万米ドル、純利益が同21.1％増の2億3100万米ドルとなり、いずれもシティの予想を上回ったと評価。期末配当は1株当たり0.74米ドルで、通年では0.91米ドルとなり、配当性向は約99％に上っていることにも言及した上で、2022−23年の予想利益を11−12％上方修正した。『AAストックス』が20日伝えた。

　会社側は、各事業の受注が好調である一方、半導体やLCD（液晶ディスプレー）など一部電子部品で供給がひっ迫しており、2022年の売上高は予測が難しいとしているが、シティは7％増収になると予想。原材料価格の上昇で粗利益は減少する可能性があるものの、2021年下期とほぼ同水準になるとした。

　ブイテックの株価は日本時間午後3時57分現在、前営業日比14.35％高の78.90HKドルで推移している。